ツーリングレポートその4-3

5月2日の出来事 自然はすごいっす。

主なルート

今治港→(国道317)→糸山公園→(国道317)→(国道11)→(国道196)→(国道494)→大成→(国道494)→(県道12石鎚スカイライン)→面河渓→(県道12石鎚スカイライン)→(寒風山トンネル)→(国道194)→(県道136)→(県道13)→(国道11)→レッドバロン観音寺→(国道11)→宇多津



石鎚スカイライン道中より



糸川公園からの景色(写真1)


のどかな道中です(写真2)


霧が濃いっす。っつーてもよくわからないでしょうか(左・写真3)
大成にあった天然記念物の樹(右・写真4)


生樹の門
(写真6


石鎚山をバックに(写真7)

5月2日

朝起きると、空は曇り空。ただ天気予報では雨という言葉はなく一安心。やっぱり雨はイヤなのです。
今回泊まった宿にはZZRが停まっていたのだが、ワタシが出発した8時30分頃にはもう姿がなかった。ツーリングにしてはワタシの朝は遅いだろうか。
ちなみに昨日濡れたウェアはまだしっかり水を含んでいた。でもまあ、走っていれば乾くだろう。

本来なら昨日寄るつもりだった糸山公園へ。ここは来島海峡が一望できるところらしい(写真1)。人気のない公園で橋やら船やらを眺めていると、地元のおじさんが声をかけてきた。
運送の仕事をしているおじさんは、「橋は値段が高くていかん」と文句を言っていた。確かにたまに観光で渡るくらいならいいかもしれないが、日常で毎日のように行き来するには気軽な橋とはいえないかもしれんなーと思ってみたりした。
ただ生活が便利になったことは間違いないとも話していた。

こんなとりとめのない会話をした後、今日のメインとなる石鎚山へ向かう。国道を317、196、11と走る。すれ違うバイクは少なく、あんまし四国にツーリングに来てる人っていないのかなーとか思ったりする。道中の国道11はツーリングマップルによると桜がたくさんある道ということだが、当然季節柄桜なぞ咲いてない。でもまあ、桜のシーズンは道がかなり混んだりするのかなーと思いつつ、のどかな道をのんびり走る(写真2)
国道11から面河へ向かう国道494に入る。ここからは結構道がぐにゃぐにゃ。あまり峠越えは好きではない。なおかつ霧が。10Mくらい先になると結構ぼんやりとする霧と、肌寒い中での峠越え。その名も「黒森峠」。うーん、雰囲気とぴったりだ。夜とか絶対一人でいたくない場所です、ここは(写真3)。ところが峠を越えた途端、いっきに霧が晴れた。線を引いたように。何なんでしょうね、これは。自然というのは不思議です、ホント。
そこからしばらく進むと面河ダム。ダムを見ながら進む道と森の景色を楽しむ道とを選ぶ分岐が。ワタシは森の景色の道を選ぶ。といっても国道494をそのまま突き進むだけなんですけどね。

石鎚スカイラインの少し手前の場所でとある案内看板が目につく。それは「大成」という場所をしきりにアピールしていた。地図を見ても何の案内も載ってない。「大成」ってどんなとこだろう。寄り道してみようか、行ってもつまらん場所かなーとしばし悩む。で、行ってみることに。看板では「車で10分」と書いてあり、つまらん場所でも大したロスにもなるまいと思っていたが、進めども到着せず。なおかつ道は細いは生々しい土砂崩れはあるは、「失敗したかなー」と不安は募る。もう少し走って何も出てこなければホント戻ろう、と思っていたとき、小さな「大成」と書かれている案内看板が。指示された方向へ進むと、ありました「大成」。ここには天然記念物の樹があった。以前は観光地だった面影が残るのだが、今はさびれて人気がない。ちょうどワタシと同じように、看板に案内されて来ていた老夫婦と話をした。高知の人らしいのだが、ここは全然知らないということだった(写真4)。寂しい場所ではあったが、恐らくここのメインであろう樹は見事だった。

面河スカイラインを走る。
道もなだらかでワタシ向き。走っていて非常に楽しい道だった。面河川沿いに走る景色も良好(写真5)



面河河をバックに(写真5)


まず最初の目的地面河渓に到着。 圧倒的迫力の岩壁が!!すごいです(写真6)。こういう景色、ワタシは大好きなんです。以前にも書いたかもしれませんが、岩のある景色って好きなんです。ちょうど時間が昼時だったので、迫力ある渓谷を眺めつつ昼飯を食い、先に進む。石鎚スカイラインを一望できる場所で岩肌の見える、先の尖った山を眺め(写真7)、さらに先へ。

ここから先はぐにゃぐにゃな道やら峠やら霧やら何やら。それだけに道から見下ろす景色は壮大。ガードレールもなくよそ見を続けるとホント普通に下に落ちる道です。ワタシは遠くに見える崖を眺めつつ、もしこのまま落ちたらどう転がって行くんだろう・・・とかしょーもないことなども考えたりしました。なおかつ長い!なかなか下にたどり着かない。いつ終わるんだ、この道は。と、少しばかり走ることに飽きてきた。山の上ということもあり、天気は良くても全然暑くない。冬服着てるというのに。そういう意味ではかなり心地よい気候ではありました。
やっとこさ下山、となったところで本来は左に曲がるところを通行止め。崖崩れやらで通れないとのこと。ウゲッとも思ったがこればかりは仕方ない。もうグニャグニャした道はいらないのだが、迂回路を走り寒風山トンネルに入る。その名の通りというか、えらい寒いトンネルでした。トンネルを抜け国道194に入ると広くて走り安い道。快走。

国道11に入り本日の宿がある宇多津を目指す。途中県道13を利用し再び国道11へ。途中にあった道の駅「とよはま」に立ち寄る。ここでは夕陽の時刻掲示板があり、日の入りは18時10分と出ていた。まだ1時間くらいある。周りはカップルがちらほら。ここで1時間待って、さらに宇多津までとなるとちと時間が厳しいので、早々に先を急ぐ。
途中でレッドバロンを見つけた。オイル交換をしてもらう。店員さんと話をしたのだが、その際に先ほどの通行止めのことを持ち出してみた。すると、もう昨年からずっと通行止めだということだ。「四国の道を直す金が、こっちには回ってこないみたいですねー」と笑いながら言っていた。他にもそういう場所は結構あります、ということだった。
そういえば、以前九州を回ったときにも土砂崩れやらでかなりの迂回を余儀なくされたことがあったなーということを思い出した。時間がいくらでもあればなんてことはないのだが、できたらそういうことはこの先は勘弁してもらいたいものなのだが。

後はもうひたすら走って宿の宇多津へ着いたのは19時30分くらい。その夜遅く、東京から彼女が到着。そんなわけで、明日からはタンデムでのツーリングとなるのであります。今日1には海・山・河といろんなシチュエーションを楽しめた、非常に充実したツーリングとなった気がします。

<5月2日の走行距離・・・287キロ>

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