先に申し上げますと、今回もうあんまし写真ないのです。文章ばかりじゃあまり面白くもないと思うので、最終回、チャチャっときましょう。
7時に起床。天気はやや曇り気味ですが、雨の心配はなさそう。
本日は北海道最後の日。富良野をプラプラして、夕方の苫小牧発仙台着のフェリーにて本州へ帰ることになります。
宿にて食す最後の朝飯は、非常におかずがバラエティーに富んでおり、お腹いっぱい。
着々と準備を済ませ、9時に出発。
まずはジェットコースターの道へ。少しばかりルートとしては戻ることになるのですが、ここはどうしても走りたかったのです。
昨夜宿においてあった「上富良野八景」が掲載してあるパンフレットに目を通したところ、非常に魅力的に感じたのがこの道。
北海道をいろいろ周ると、まっすぐな道というのは数多くありました。ただこれだけの傾斜を楽しめるのはここ以外にあるのだろうか、というくらいの道。見てるだけでも「すごいなー、これ」と思ってしまうわけで、実際に走ると思わず「わーーーい」と叫んでしまうような、何とも楽しい道でした。

ジェットコースターの道。遠くまで果てしない感じします。
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北海道で過ごす時間がもうわずかとなったワタシたちにとって、ひとつ困ったことがありました。それは「おみやげ」。そう。お互い会社やら家やらに何も買っていないのです。さすがにそんな薄情な訳にもいかず、でもみやげっつーてもどこで買おうかとなった際に向かったのが「富良野駅」。駅の側のみやげ物屋なら、まあ「白い恋人」とかも売っているのではないかということで。
ちなみに慌てて買うことなぞなく、苫小牧のフェリーターミナルの売店は物凄い充実しておりました。
そんなことを知る由もないワタシたち。急ぎ富良野駅へ。
富良野の駅は以前も来た場所です。駅の側には北の国からの資料館みたいなモノがあり、前回はそこにも行きました。駅の周辺ではお馴染みの音楽が流れている、そんな駅です。
2件ほどお店を物色し無事にみやげを購入。駅のトイレに行った彼女は、何を思ったか、男子トイレに入ったようです。慌ててました。
さて、富良野と言えば「麓郷の森」。そうです。「北の国から」の舞台となった場所、ここには寄っておきたいものです。ワタシは普通に北の国から好きなのでヨシとして、彼女はまったく見たことがないということで、非常に最初は困惑。ワタシに比べて北海道滞在時間が短いのに「何でこんなところ?」と不満もあったことでしょう。でも、富良野といえばやはり、やはり五郎さんの家に寄らねば。
ワタシは当然のように前回も訪れた麓郷。ただ、以前はなかった家というか北の国から絡みの建物が増えていました。人でいっぱい。ライダーもいっぱい。石の家は立派でしたなー。すげーなー、五郎。
当然麓郷なんて場所にまったく興味のない彼女ではありましたが、実際に到着すると少しは満足してくれたようでした。特に「五郎は最後に死んだのかどうか」について、えらく関心を持ったようです。

五郎の石の家です。これ作るんですぜ、五郎ったら。 |
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12時くらいには麓郷を出発し、後はひたすら苫小牧目指して走るということなのですが、二人の意見として共通していたことがありました。それは「メロンが食べたい!」。
そうなんですよ、メロンなのですよ。夕張で食べたカットメロンの味が忘れらないのです。何故あの時自分たちの分を買わなかったのかと今更後悔しながらも、夕張ならば立ち寄り可能ということで、目指すはメロンです。
当初予定していたルートは富良野から苫小牧へ南へ下る国道237を利用する予定でしたが、夕張経由ということで、237から途中で国道274に乗ることに。つまるところ、一度通ったルートを逆走するということです。
貴重な北海道ツーリングなので、同じルートを走るのは少しばかりもったいない気もしましたがメロンには代えられません。ただ不思議なモノで、逆走してみるとまるでこないだ走った道とは思えない感覚。走る方向でこうも違うモノかと新鮮な気持ちで走ることができました。
仮に北海道1周となると、右回りと左回りでかなり違った味わいを得ることができそうな感じがします。まだまだ走るところだらけです。といってももう最終日ですけども。
メロンの前に昼飯をそろそろ食べたい時間です。ツーリングマップルを眺めていると、「樹海苑」。掲載されているお店ならばせっかくだからそこで食べようということで行ってみることに。
ラーメン屋でした。それも外観は申し訳ないのですが、寂れた感じ。昼の食事時を過ぎていることもあるのか、店の前にはオフロードのバイクが1台止まっているのみ。「だ、大丈夫だろか・・・」とやや心配しつつ中へ。
どうやらライダーご用達のお店らしいです。たくさんライダーとお店のおばちゃんが一緒に写っている写真がありました。
二人で樹海ラーメンなるモノを食べてみたところ、山菜がたくさん乗っており、美味しくいただきました。
お店を出ると、おじちゃんに話かけられました。この店の関係者かどうかはわかりませんが、この場所から苫小牧までの所要時間を参考までに聞いてみる。
「2時間くらいだな」
むぅ。まあそれくらいかとは思っていたが、地元の人間で2時間。実際はもう少しかかるかも。今の時刻は14時30分。 19時出発のフェリーとは言え、一応2時間くらい前には乗船手続きを済ませるように船会社には言われております。意外と時間はなかったりする。
3日前に通った道を逆に走っているわけですが、前回スルーした大きな物産センターがあったのを覚えており、まずはそこに寄って見ることに。
メロンが高い!高いぞ、これ。こないだカットメロン食ったとこなんて、2個で3,000円。夕張メロンだと思っていたあのメロンは、実は夕張メロンじゃなかったのだろうか・・・と思いつつも、ここじゃ買えねー、ということで、前回立ち寄った物産センターへ急ぎ向かうことに。ところが何と、本日定休!な、なんですと!?
暗澹とした気持ちになります。メロンを買いたくてわざわざ少し遠回りしているというのにも関わらずこの始末。がしかしここは夕張。まだどこかに直売所みたいなところはあるはずだと、信じて先を急ぐこと数キロ。
「○○メロン研究所」。研究所・・・メロンの研究してるのか・・・でも直売してる。もうここしかねーだ。
バイクを止めると、中から愛想の良さそうなおじさんが、早々にカットメロンを勧めてきた。サービス満点です。
食ってみるとこれがうまい。どこでもうまいのだ!メロンは。もちろん夕張メロンではない。もうブランドなぞどうでも良いのだ、うまければ。
ワタシと彼女、ともに2玉ずつを購入。送料込みで2,800円。や、安いのだ。なおかつ「1個おまけ」と言ってメロンを丸々1個くれた。どんなおまけだ、これは!?
ただこの大きな丸い球体を積むスペースが・・・ということでワタシが感謝しつつも断ろうとすると、彼女が「手で持ってでも持ち帰る!」という硬い意思。そこまで言うならいただきましょう。
後はひたすら苫小牧のフェリーターミナルへ向けて走ります。
・・・16時30分にフェリーターミナルへ到着。すでにたくさんのバイクが乗船を待っており、皆様そらもうすごい荷物を積んでます。ワタシたち同様、きっと充実した楽しい思い出をたくさん作ってここにいるんだろうなーと、やや感慨深いモノが。
早々に受付を済ませることに。ありがたいことに待ち時間はゼロ。ただ17時には乗船可能ということで、ちょうど良い時間に着いたようです。今回はパッセンジャーは別乗船ということで、先に乗ってもらい、遅れること20分ほどでバイクともどもワタシも乗船。
この瞬間、北海道ツーリングが終了したということになるのでしょうか。もう海の上にでちゃいましたから。
フェリー内はとても快適!食事もバイキングがあり料金も1,800円と別段高いわけでもなく、おいしくお腹いっぱい。彼女はやや船酔い気味。乗り物弱い人なのです。
天気予報を見たところ、翌日の仙台の天気は降水確率50%。四国ツーリング同様、帰りの高速は雨か・・・とややブルーな気持ちになりつつ、だらだらとフェリー内で時を過ごしました。
<8月18日の走行距離・・・267キロ>
苫小牧フェリーターミナルにて
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ツーリングレポート 北海道篇
おしまい。
次回はあとがきといいますか、
総括みたいなもんで締めますんで。
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