ツーリングレポート北海道篇 第1回


 8月10日の出来事 その1

上陸 〜最北端を目指すべし〜
宗谷岬を目指し小樽より海沿いを北上しました


県道106号 オロロンライン

主なルート(右上地図の青ラインが今回ご紹介のルートです)
小樽港→(国道5)→(国道337)→(国道231)→雄冬岬→(国道231)→(国道232)→駅・おびら鰊番屋→(国道232)→上平グリーンヒル→(国道232)→駅・ほっと・はぼろ→(国道232)→駅・てしお→(県道106)→プロペラのある風景→・・・その2へづづく

3時20分。
フェリー内で到着のアナウンスが流れ、目を覚ました。
眠れるか心配しつつも気付くと落ちておりました。
中途半端な睡眠だったせいかまだかなり眠いけれども早々に出発の準備をしていると周囲も何だかせわしない感じ。ワタシが寝ていた2等船室の部屋はライダーが多く、恐らくみなさんドキドキ・ワクワクな状態なんだろうなー。ワタシも違わずそんな感じですが。準備といっても手荷物の整理程度で簡単に終わったのだが、下船はバイクが最後。すべてのライダーがロビーといいますが、広間といいますが、そこで1時間近く待ちぼうけ。4時10分には小樽に到着しつつも下船は5時となりました。
船から見える外の風景はだんだん明るくなり、道中で会ったW乗りの方とお別れをし、バイクとともに外へ飛び出した際にはもうすっかり明るい。といってもまだ朝の5時ですが。

実はワタシはルートに関してずっと考えておりました。
いきなり小樽から上をひたすら目指すか、あるいは積丹岬へ朝行って、支笏湖やら何やらを見てから上を目指すか。とにもかくにもオロロンラインはオススメ道路にもなっているので、その道を通って宗谷岬へは行こうと思いつつ、その後道東を回れるかどうかはタンデムになるまでの時間との相談が必要でした。彼女とのタンデムツーリングに関しては宿、ルート、共にだいたい決めており、北海道の中心を回る感じになっていたので、もし道東に足を踏み入れるとなると、「時間がないから待ち合わせの千歳まで横切ってしまおう」となると、ルートがかぶってしまう。道東へ行くことはつまるところ釧路に出て海沿いを走るような感じにしないといかんな、というのがあったからです。
で、結論としてはすぐさま北上することにしました。
正直1日でどれくらい走れるものかいまいちよくわからなかったので、まずは何も考えずに走れるだけ走ってみようか、という感じです。


下船でござる!!

小樽の港を出て「北はどっちだ!?」と思ったりもしましたが、何となく人の流れが突き当たりを左、ということで勝手についていってみると、問題なく北へ向かってるよう。国道5号から国道337、そして国道231へ。これに乗ってしまえは後はひたすら走るのみ。1時間ほど時速80キロくらいのペースでひたすら走ったところで、少しお腹も空いてきた。北海道のコンビニといえば「セイコーマート」。そこでおにぎりを買って簡単に朝食を済ます。早朝ということもあり、トンネルやら日の当たらない道やらは少しばかり肌寒い感じもした。それでも天気は良い。これが一番なのです。

まずは国道231を走り「雄冬岬」を目指す。
道中は道幅も広く快適そのもの。信号もないし、これが北海道の道、という感じでしょうか。なおかつ早朝だからかわかりませんが、ライダーあんまし見ない。それは少し寂しい。


雄冬岬。滝が流れてました。

雄冬岬は人気なし。ただ駐車場のぽつんとテントが張ってあり横にバイクが停めてありました。どなたかが宿泊中のようでした。その少し先には「展望台」の看板。せっかくなんで上から岬を見てみようと登ってみる。ここもまた人気なし。景色は良いといえば良いのだが、まあでも人があまり来ないなりの景色といいますか。多分北海道というものへの期待が大きいせいか、ここはうーむ、という感じでした。ただマムシは出るようです。


気を付けましょう。

さらに北へ向けて海沿いを疾走!
ひたすら時速80キロで進む。景色は左にきれいな海と空を眺めつつ全然飽きないわけでして。気付くと先に先に距離が伸びている。
道中の電光掲示板では気温31度、の割にはほんと風が心地よくて気持ち良い。
国道231は留萌にて終了。ちなみにワタシは初日は積丹とか回って留萌くらいまで、と考えてもいたわけですが、小樽から直接向かったこのルートでは、まだまだ時間は9時にもならん。いったいどこまで行けちゃうんだろう。

ここでは「黄金岬」という場所があり夕方だと大変きれい、な記憶がある。前回はこの辺りのライダーハウスで一泊してその際に夕陽を見た思い出が。街並みは覚えてるような覚えてないような。何せ10年前ですから。定食屋でイカ刺し食ったような気がするんですけどもね。
留萌から国道232へ名称が変わり小平町へ。ここのホクレンにて北海道発給油。そんなわけで青色の旗をゲットです!予め申し上げますと旗は無事に3色揃ったのですが、最終日に気付くと黄色がなくなってました。無念です。

小平町では道の駅「おびら鰊番屋」に寄ってみる。ここは昔ながらの建物があったりするわけだが、有料な上にそんなに興味もないんで外から眺めてみた。敷地にすら金出さないと入れないという状況。道の駅自体が大きいせいか、ライダーも結構休憩している。賑やかな感じです。


道の駅「おびら鰊番屋」より。海も空も真っ青です!

道の駅で一休みして早々に先へ。国道232号は「天売国道」という名前らしいです。次の目的地をツーリングマップルにて探してみると「上平グリーンヒルウィンドファーム」という場所で風力発電のプロペラがたくさん並んでいるという。
ウィンドファームに近づくと山側の丘の上の方にプロペラの姿がチラホラ。ウィンドファームへ行くとこれらを一望できるんだろうかと思い看板に案内され国道232を少しばかりそれてみる。少しでもプロペラを間近で!と思い砂利道なども走ってみてもどうやら一向に近づけず。ということで深追いはせずにここらで退散。


ウィンドファーム側のプロペラ郡。

国道へ戻へ戻り少しばかり走ると羽幌にて道の駅「ほっと・はぼろ」が。何となく休憩がてら寄ってみる。時間も間もなく11時。この先はポイントというよりもひたすら海沿いを走ることになりそうな感じ。少し早いけどもここで昼飯を食べてしまおう、ということで併設されていた食堂へ行ってみる営業しているのだろうか、というくらいシーンとした店内。もちろん客はワタシは一人。そのくせ結構広い。まだ昼時には早いからかな、と思いつつ「生ウニ・イクラ丼」を注文してみた。
ワタシは特別「ウニ大好き!」ということもないのだがせっかくだから。ただ前回の北海道でも「ウニ丼」というものは食べた。どこで食べたかまでは覚えていない。そしてそれがあまりにも貧相だったのはよーく覚えている。ちょろっとウニが乗ってるだけ。「なんじゃこりゃー!」とも思ったが、この辺は食事運が悪いくせに下調べとかしない事故責任なわけだが、今回は丼の写真を見て「むぅ、これなら!」と思って注文をした。ただ少しばかり残念な結果に終わった。内容は割愛で。

腹も満たされ再出発。
思えば遠くへ来たもんだ、と思いつつもまだ午前を走っただけ。この勢いなら今日で宗谷岬を越えていけるのではないかとすら考えてしまったわけだが、思った以上に進んでいるからこそ、無理はスマイと思いつつ、相も変わらず時速80キロペースで海沿いの道を走って行く。
目指すは県道106。いわゆる海沿いのまっすぐな道。といってもこれまで走った道もかなりまっすぐなイメージではあるのだが、地図を見てもその県道106のまっすぐさは群を抜いている。
国道232と県道106の分岐にある道の駅「てしお」で休憩をし、間違ってもこのまま国道232に突き進んでしまわないように確認後、ささやかな手塩町市街地を左に曲がる。そして県道106へ。

ツーリングマップルによるとこの道沿いに風力発電のプロペラが並ぶ景色があるとのこと。どっかしの写真で見たことのある景色は上平ファームではなくてここのことかな、と思いひたすらまっすぐな県道106(いわゆるこの道が「オロロンライン」というやつでしょうか)を走ると・・・おぉ、プロペラ!数台のライダーがバイクを停めて思い思いに撮影している。


プロペラがずらーっと並んでおります。くるくる回って蓄電中です。

まずはこのプロペラのある景色を実際見たかったワタシは、満足とともに次の目的地サロベツ原野を目指すのでありました。


道中こんな寂れた感じの場所もありました。

BEFORE