ツーリングレポート北海道篇 第2回 |
雄大 〜何もないですよ〜
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今日はどこまで行けちゃうのかなーと考えつつ、プロペラのある道道106の景色を眺めながら北上を続け、まずはサロベツ原野の「ビジターセンター」を目指す。道道106を右に折れ、道道972へ。すれ違うバイク、車、ともにほとんどない状態でビジターセンターに到着。うーむ、人気がない。 側に展望台があったので登ってみた。なーんもないなーと思いながらも、なーんもないって実は結構すごいことだよなーとか、そんなことを考えつつ遠くを眺めてみた。こういう写真を見ると、電柱が邪魔だなーと思うわけですが、こんなところに電柱があるということが実はすごいことのような気もします。ツーリングで大自然の中を走っていると、自然が作り出す景観の迫力に圧倒されることはよくあることなのですが、それと同時に文明の力強さも感じます。単純に「道」を挙げてもそうなのですが「どうやってこんなところに道を作ったんだ!?」と驚くわけです。
人気のないビジターセンターを後に、再び道道106へ戻り少し北へあがると「北緯45度のモニュメントがある。せっかくなんで記念撮影。北緯45度にどんな意味があるのか・・・うーん、何か書いてあったような気もしないでもないのですが・・・忘れました。なんだったっかなー。
道道106を右に曲がり今度は道道444沿いのサロベツ原生花園へ。道道444は原生に囲まれて(という表現でいいんだろうか)、右を見ても左を見てもなーんもない。これがまた良かったりします。原生花園の木道を少しばかり歩いてみましたが、草ばかり。花がないですね、あまり。ツーリングマップルでも書いてありましたが年々花が減ってるそうです。その点は少し寂しい感じもしますが、それでもやはりこの風景。雄大です。北海道というところではどうも「雄大」という表現を多様してしまう語彙力のないワタシですが、でもまあ、他になんて言えば良いのやら。
さて次はどうしよう、と思いつつツーリングマップルを眺めて見ると、側に「宮ノ台」という展望台がある。この雄大なサロベツ原野を上から眺められる場所ようだ、ということでそこへ向かってみることに。 道道444から久々の国道である40に乗り少しばかり上へ走る。しかしなかなか展望台の看板も案内も出てこない。道道923という道があり、それが宮ノ台の側を通っていたのでそれを走ってみる。するといかにも展望台!というような場所があった、がそこへ着けない。見えてるのに着けない。どうすりゃ行けるんだあそこは?と思い走っていると「豊富バイパス」の案内。それに乗るというのはありえない、ということで引き返す。再び国道40へ出て今度は南へ引き返す。すると「宮ノ台」の案内看板。南下する人には案内し、北上する人には案内がない。どういうことかしら、これは?と思いつつ、無事宮ノ台へ。相変わらずここも人気がない。家族連れが一組。静かでいいですが。 先ほど実際に側を歩いた原野を見下ろす風景。上から見てもやっぱしなーんもないこの風景。すごいです、サロベツ原野って。 |
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緑の写真ばかりで申し訳ないわけですが、原野の横を走り、原野の中を歩き、そして原野を見下ろす、どっから見ても遠くまで何もない。何もないすごさを実感しつつ、再度道道106を戻ります。
食堂で時間を潰し、いよいよ夕陽を見に岬の先端へ。 ライダーを含め、たくさんの人がその瞬間を眺めるために集まっていました。ワタシも一番先へ行き柵に寄りかかりながらジーッと夕陽を眺めていると、少しずつ少しずつ、太陽が下へ下へと。きれいでした、ほんとに。海の上に雲があり、海に沈む夕陽とまでいきませんでしたが、それでも大変美しい風景を見ることができ、感動的な瞬間でした。
そんなわけで本日は終了。 風呂はどうした?という話ですが、面倒なんで入りませんでした。汚いですか?えぇ汚いですとも。テントに戻り、まどろんでいるとすぐ眠くなり、20時前には寝てました。なんだかんだと初日。なおかつ前日の睡眠は断片的かつ浅いものだったようで、結構疲れていたんでしょう。 ただテント内はとても快適でした。寒くもないし、暑くもないし。
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